結婚というものに対する覚悟
結婚したい!と婚活に励む人もいれば、結婚したくない・・・と考えている人もいますけど、中には“結婚したいとは思うけど、覚悟ができない”と思っている人もいるのはないでしょうか?
結婚するからには「夫婦円満で幸せな家庭を築かなくては」、あるいは「結婚したら浮気なんて絶対許さないし・させない」、「経済的にな苦労は絶対にさせない!」・・・など、結婚にまつわる覚悟は様々あると思います。
でも、あまりにも強い決心で臨んでしまうと、想定外の事態になった時に心が折れやすくなったり、そんな事態になったのは自分のせいだ・・・と責任を感じやすくもなるのです。
現代では結婚した夫婦3組に1組が離婚をすると言われています。
その背景には女性の社会進出ももちろん関係していますが、それと同時に結婚前の「覚悟」が関係しているのではないでしょうか。
何のため、誰のための“覚悟”なのか
結婚を決断するのに迷いやとまどいが生じるのは当然のことでしょう。
だからこそ、覚悟というなにか強いものが欲しい、必要だと感じるのかもしれません。
しかし、せっかくいい人がいても十分な覚悟ができなかったらといって結婚を諦めてしまうのは、もったいない気がします。
ドラマや恋愛マンガと違って、現実で理想の人!と思えるような相手と出会うのは、ほとんど不可能です。
だからこそ、「上手くいくかどうかは分からないけど、とりあえず結婚してみよう・・・」というのも決して間違いではないし、そこから二人で協力しあって家庭を築いていけばいいのです。
結婚は相手にもよるものですし、正しい選択なんてと誰にもわかりません。むしろ結婚では、相手の考える理想や目標が相手のそれとは異なり、それをお互いにどう擦り合わせていくか・・・という場面のほうが多いのですから。
だからこそ結婚前に、あまり深刻になり過ぎないことが大切です。
それよりも、時と場合で自分の考え方や見方も変えられる対応力が求められるでしょう。
自分の決断に対して覚悟と責任を持つ
人は何か大きな決断をする時に、自分の決断に対して覚悟と責任を持っていく人が多いと思います。
しかし、人の心は移り変わっていくもので、たとえその時に強い想いで決断したとは言っても、状況が変わりその覚悟が揺らいでしまうことも多々あります。
「結婚」は人生最大の決断とも言え、大きな覚悟を持って前へ進んでいきますが、その選択を変更して離婚という道を選ぶことも。
人は万能ではないので、仕方ないことです。
自分の結婚に対してどう向き合うか、どういったけじめをつけていくか、その人次第ですが、覚悟を持つか持たないかでは、その後の身の振り方が全く違います。
結婚前に今一度、自分と向き合い、自身の覚悟を固めていくことが結婚生活をスタートさせる上で、とても大切なのかもしれません。
そして一度覚悟を決めたのなら、どんな未来が待っていたとしても全て受け入れること。
それが自分の決断に責任を持つということです。
我慢と忍耐
結婚は、楽しいことばかりではありません。
それまで育った環境の異なった他人と一緒に生活するというのは、想像以上にストレスが溜まります。
子供や親は血を分けた存在であり、絆のある絶対的な存在でもあるために、たとえ喧嘩してもいがみ合っても、最終的には寄り添ってしまうという部分があります。
もちろん様々な家族がいるため、時には血族争いで波乱が起きることもたくさんありますけど、「血」で繋がれている関係は特別で他とは全く違うものです。
それに対して夫婦は、育った環境が全く違う赤の他人が一緒に暮らしていく関係で、すれ違いや衝突が起きて当たり前でしょう。
出会った頃と同じように好きという想いもそう長くは続きません。
結婚をして何年も経てば、気持ちは自然と薄らいでいくものなのです。
我慢や忍耐も結婚には必要になるのです。
どんなに相性バッチリな人と結婚したとしても、完璧に考えが同じなんてありえないでしょう。
家事や子育て、価値観の違い、将来設計、義理の両親の問題など・・・色んなことで考えがぶつかると思います。
恋人は嫌いになったらすぐに別れられますが、結婚すると同じようにはいきません。
他人と一生暮らしていくのはとても難しい、だからこそ「この人を愛そう!」という覚悟が必要なのです。
一つずつ話し合って解決していくしかないのですが、結婚をすると生活がこれまでと大きく変わります。決して簡単なことではありません。
独身の頃に楽しんでいた、飲み歩きや趣味の時間も減ってきますし、心配なことも増えると思います。
新しいことを体験する機会と同じだけ、できないことも増えていくんですね。
新しいことに出会い、過去とは少しずつお別れしていくのが結婚です。
結婚生活を円満に送るために必要なのは、「我慢を我慢と思わないようになる」ということです。
でも、そのように思えるようになるためには、お互いの努力も必要になってきます。
「用を足した後、トイレの蓋を閉めない」とか「家事をしない。もしくはやり方が自分のやり方と違う!」とか、よくかんがえると「?」と思うことの場合が多いくらいです。
ですが、その「些細なこと」が積み重なるとストレスになってしまったりするから、大変なことになりますから。
「自分と他人との違い」を素直に「認めてあげる」ことが、ものすごく重要なことだと思うのです。
夫や妻は自分のパートナーに対して「自分とは全く別の人間なんだ!」という当たり前のことを理解して、それを「尊重」してあげることが、大切なんですね。
それが冷静に分かっていれば、些細なことでイライラする事がなくなります。
仕方ない!と感じるようになる感覚、すごく大事なんです。
「我慢」するというよりも、「パートナーのことを認めてあげる」ことが我慢を我慢と感じないようになる極意でしょう。
普段からお互いにそういう話し合いをすることができるような雰囲気を作っておくことも忘れずに。
覚悟しなければならない問題
独身時代の頃は自分の稼いだお金は全て自分の思いどおりに使うことができたかと思います。
しかし結婚後は、よほどの稼ぎがない限りそうはいきません。
専業主婦ならなおさらのことですが、それは共働きであっても同じです。
大きな買い物をする時には相手の了解が必要になりますし、車や家など夫婦の財産はあなただけのものではなく、夫婦のものとなるからです。
専業主婦が多かった一昔前では、家計の財布は妻が管理し、夫はお小遣い制でやりくりをしていた家庭が大半でした。
現代では共働きも増え、夫婦で財布を分けている家庭もあります。
それぞれの家庭に家計方法が異なるため、自分の家庭では自分の稼いだお金は自由に使えるという家もあることでしょう。
しかし、例え夫婦で別の財布を持っていたとしても、生活にかかるあらゆるお金を全て折半したとしても、独身の頃とは大きく違ってくるのは間違いありません。
生活をパートナーと共有しているわけですから、お金にまつわる相談事は何かしら出てきます。
パートナーが理解できない趣味や無駄遣いと思われることは、独身時代の気持ちのままでいると夫婦の間に亀裂が入ってしまう事にもなりかねません。
時間の使い方も独人時代の頃よりは変化することでしょう。
子供がいるかいないかで大きく変わりますけど、一人暮らししている時と誰かと一緒に暮らすのでは、やっぱり相手に合わせる部分が多々あるので全く違ってきます。
最初の頃はそれが嬉しい時もあるでしょうけど、遅くまで飲み歩いて好きな時間に帰ってきたらパートナーに怒られたり、浮気を疑われたり、週末は自分の趣味に多くの時間を費やしてきたのに、家族サービスもしなければならなかったり・・・。
自分のためだけに割いていた時間の半分は、家族やパートナーのために使うことになります。
家族やパートナーを持つことで、得られる何にも代えがたい幸せな時間もたくさんあります。
しかし独身時代のように時間を使いたい人にとってみれば結婚生活は苦痛に感じてしまうこともあるかもしれないのです。
一緒に暮らすというのは、それだけもちろん煩わしいことも出てきます。
けれど家に帰ってきたら愛する人が待っている、そんな当たり前の幸福感を味わう経験もできるのです。
自分は今の時間の使い方を変えられる気持ちの準備が出来ているのか、そのあたりを結婚前によく考えてみましょう。
赤ちゃんについて
結婚して二人の居を構えると、いずれ愛した人の赤ちゃんが欲しくなる時がくると思います。
親と離れて自分の家族ができると、将来の事も考えるでしょう。
お互いに責任も生じる大切なことです。
考え方に変化が
夫婦だけの時は、まだ恋人時代の延長線上にいるような感覚で大好きな人と寝る時も休みの日もずっと一緒に居られて幸せ・・・、そんな夢のような思いでお互いのことだけを考えていて良い時期でした。
けれども子供が生まれてからは、ふたりの間に守るべき存在ができ責任が生まれ「父親」「母親」という役割を担うことになります。
子育てをパートナーと協力しながらしていくうちに、男女の関係を超えて、同じ志を持った運命共同体の「同志」に近い感覚になっていくことでしょう。
夫婦の関係が少しずつ変化すると同時に、お金や時間の使い方も大きく変わっていきます。
育児や出産が入ってくることで、必ず女性は仕事から一旦離れなければならない時期がくるからです。
仕事が大好きな女性も産休中は子育て中心の生活になっていき、今までの生活から一変するため戸惑い、パートナーとの喧嘩が勃発してしまうこともあるかもしれません。
夫婦の関係が子供の誕生と共に少しずつ変わる、夫婦だけの生活と子供がいる・いないではお金と時間の使い方が変わる、このあたりを考えた上で子供を持つか持たないかを、結婚前にお互い話し合っておくことが大切です。
親になるという覚悟
赤ちゃんは欲しい!と思っても、産まれてくるものではありません。できない夫婦もいて、不妊治療などで苦心している女性もいます。
赤ちゃんは、授かりものなのです。
ただ、子作りをする前に「準備」と「覚悟」が必要になるということは、覚えておいてください。
まずは、赤ちゃんを産むにはお金がかかります。病院での出産費用は国が支援してくれますが、お母さんに起こるトラブルは実費となります。
妊娠糖尿病などは、別で治療費がかかりますので。
生命保険のサービスに、帝王切開になるとお金がもらえるプランなどもあるようです。
あとは、赤ちゃんに必要な備品類も揃えないといけません。オシメや哺乳瓶やベッドやチャイルドシートや抱っこ紐など・・・何も知らないよりも、まずは産院でもらう手引きや地域の子育てブックなどを確認し、リストをまとめるところから始めましょう。
妊娠中に最低限準備しておく必要があるものは、それほど多くありませんので。
もちろん、今は子供を産まないという選択もあるので、その事については必ず相手に伝えましょう。
後のトラブルの原因になりますので。
出産予定日が近づき、赤ちゃんが生まれたときに必要なものがなくて困らないように、できるだけ出産準備品を揃えておくと気持ちの上でも安心できます。